先日購入した近藤史恵氏の『スティグマータ』を読み終えました。
レース展開の描写や選手心理の描写など、前作『エデン』よりも進化したかなぁといった印象。
胸糞悪くなるようなダークな話でもなく、比較的気持ちよく読むことができました。
ただ、山岳でただついていくだけで切れてしまうのがアシストの仕事になってしまっていたり、序盤のスプリントシーンで総合系チームが後ろの方に位置取りしていたり(中盤のスプリントシーンでは危険回避のために前方に位置している)と、少々現在のロードレースシーンとは異なる描写も気になりました。
あと、1回目の休息日明けのステージが第8ステージとなっていたり(土曜日にスタートして翌日曜日まで走った後に休息日があるため第10ステージになるはず)と、明らかな誤植も見られました。
とは言え、相変わらずの臨場感やストーリー展開など、自転車レース好きにはおすすめの1冊です。
(できればシリーズ第1作の『サイクリファス』から順に読んだ方がより楽しめると思います。)
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