【機材】wahooの新型サイクルコンピュータ『ELEMNT ACE』

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wahooから新型サイクルコンピュータ『ELEMNT ACE』が発売されました。
ライバルになるであろうGARMIN『Edge 1050』と比較しながら紹介します。


wahooとは

『ELEMNT ACE』を販売するwahooは、アメリカのフィットネス製品メーカーです。
当時ANT+規格が主だったワイヤレスフィットネスセンサの信号をスマートフォン等で受信できるようにするためのドングル『ANT+ Key』を2009年に発売したのがはじまり。
その後、Bluetoothで接続するフィットネスセンサやインドアトレーナーなどを開発。
2019年にはペダルメーカーのSPEEDPLAYを買収したことで有名にもなりました。

ELEMNT ACEの概要

製品仕様

  • 寸法:125x70x20mm
  • 重量:208g
  • ディスプレイ:3.8インチ(wahooのサイクルコンピュータ初のタッチスクリーン)
  • バッテリー駆動時間:最大30時間
  • 接続方式:Wi-Fi、Bluetooth5.0、ANT+
  • 防水規格:IPX7
  • 価格:108,900円

ウィンドセンサ

本体前部にあるウィンドセンサにより、追い風や向かい風、ドラフティングに入っているか否かをリアルタイムで知ることができます。
前方を走るサイクリストの後ろについている場合には、どの位置につけば良いか(真後ろ、斜め後ろなど)を知る参考になります。

せっかく集団で走行するのであれば、少しでも楽なポジションで走って、より遠くへ、より速く走りたいですよね。
パワーメーターよりもはるかに安価なので、購入の決め手になる機能かも知れません。

ナビゲーション

画面表示だけでなく、音声でのターンバイターンのガイダンス機能が追加されました。
Google MapやApple Mapsで検索した目的地までのルートを作成可能。また、スマートフォンからBluetoothを使ってルートを取り込むことも可能となっています。
また、ルート上に坂がある場合は、そのプロフィールも表示されます。

StravaやRide With GPS、Komootと同期すると、保存されたルートをワイヤレスでダウンロードし、走行後は自動で設定したアカウントにアップロードされます。

駆動時間は30時間なので、400kmのブルベ(制限時間27時間)はこれ1台で走れそうです。

サイクルコンピュータにナビゲーション機能が付いたときには画期的だと思いましたが、ずいぶん進化しましたね。
しかしながら、このあたりが頭打ちでしょうか。
音声ガイダンスは画面に目をやる必要がないため、安全で、走りに集中できますが、これ以上欲しい機能があるかと訊かれると、特にないと言ってしまいそうです。

その他

画面のカスタマイズは、スマートフォンアプリ上で行うことができます。
また、その設定を他のデバイスと同期することも可能となっています。

スマートフォンに届いたメールやLINE、電話などの通知を画面に表示することができます。

GIANTやSPECIALIZEDなど、ANT+ LEVプロトコルに対応したE-Bikeと接続することができ、バッテリー残量や走行可能距離、アシストモードなどを画面で確認することができます。

画面を2回タップするとベルが鳴ります。
法律上、公道を走る場合は警笛装置を装備する必要がありますが、サイクルコンピュータからベルを鳴らすことができるため、別途ベルを取りつける必要がなくなります。

GARMIN Edge 1050との比較

上で紹介したwahooの『ELEMNT ACE』ですが、ライバルとなるのはGARMINのフラグシップサイクルコンピュータ『Edge 1050』かと思います。
こちらも昨年発売。本体価格126,800円と価格帯も似かよっています。


ELEMNT ACEEdge 1050
サイズ125x70x20mm118.5×60.2×16.3mm
ディスプレイサイズ3.8インチ3.5インチ
重量208g161g
駆動時間30時間20時間
(節約モードで60時間)
防水IPX7IPX7
ナビゲーション
地図全世界道路地図日本詳細道路地図
自転車道入り
(地図追加可)
音声案内
センサ
GPSデュアルバンドGPS+みちびき
加速度
高度
気圧
ジャイロスコープ
ウィンド
連携機能
バックレーダー
E-Bike
SHIMANO Di2 シンクロシフト
SRAM AXS
スマート機能
スマートフォン通知
事故検出
現在位置共有
非接触型決済
防犯アラーム
電子ベル

ひとこと

サイクルコンピュータが10万円超え!
この価格であれば、スマートフォンと高機能アプリで良いんじゃない?とも思ってしまいます。
それでも、サイクルコンピュータであることの意義として、新たに搭載されたウィンドセンサがあるのかな、と感じました。
ウィンドセンサを別体にすればスマートフォンでも良いじゃないとも思いますが、ハンドル周りはすっきりとさせておきたいところ。
特に、エアロハンドルを使用していると、アクセサリ類をつける場所に困るので、サイクルコンピュータと一体であることがセールスポイントになるのではないかと感じました。

同じ価格帯のGARMIN『Edge 1050』と比較すると、少し見劣りするかな?という印象を受けます。
サイクルコンピュータを作り続けている年数が違いますし、ラインナップも自転車用だけでなく、ランニング用、ゴルフ用など多岐にわたりますので、フィードバックも多く、開発のスピードも違うんだろうなと思います。
GARMINには手が届かないけど…くらいの価格であれば、十分勝負をできる機能が備わっていると思うのですが。

1つ驚いたのが、初のタッチスクリーンだということ。
私がGARMIN『Edge 800J』を購入したのが2012年。このモデルがGARMIN Edgeシリーズ初のタッチパネル搭載モデルだったそうです。
スマートフォンだってタッチパネルだし、今までタッチパネルになっていなかったのが不思議、とも思えるのですが、逆に考えると、これまでタッチパネルが不要なくらいわかりやすいユーザインタフェースだったということ。
それに加えてタッチパネルですから、使い勝手が良さそうです。

はじめはピンとこなかったのですが、あとからよくよく考えてみるととっても便利なのが、電子ベル機能。
画面を2回タップするとベルが鳴る仕組みになっているそうです。
公道を走る場合は警笛装置の装着が義務づけられていますが、これならベルを別途取りつける必要がありませんね。
エアロハンドルにした際、ベルの取付位置がなくて四苦八苦した私としては、ありがたみがよーくわかる機能です。

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