『宮澤崇史の理論でカラダを速くするプロのロードバイクトレーニング』を読みました。
結論から言うと、少なくとも私に合ったとても良い本です。
私が本格的にロードバイクに乗り始めた約15年前と違い、今はこの手の本は溢れるほどありますので、いちいち買っていてはキリが無いため、気になりつつもスルーしていたのですが、偶然図書館で見かけたため手に取ってみました。
結果、半分ちょっと読んだところで購入を決断。
ぜひ手に置いておき、逐次読み直したい1冊だと思いました。
著者の宮澤崇史さんは、2002年からブリヂストン・アンカー、Team Vang、梅丹本舗・GDR、EQA-梅丹本舗-グラファイトデザインと浅田顕氏の元で国内外のレースに参戦し、2010年にチームNIPPOを経た後2011年にイタリアのプロコンチネンタルチーム、ファルネーゼ・ヴィーニで走った後、翌2012年には当時アルベルト・コンタドールが所属していたUCIワールドチームであるチーム・サクソバンクに移籍。2年間トップカテゴリーで走りました。
このサクソバンクへの移籍は、空港で偶然出会った、チームを率いるビヤルヌ・リースに直接売り込んだとの逸話付きです。
さて、肝心の本についてですが、見開き1ページで1テーマを扱っており、ポイントも纏められているため、非常に見やすい作りとなっています。
内容の方は、タイトルにもある通り、非常に理論的に説明が行われています。
例えば、ペダリングについては「何時から何時まで踏む」といったような書き方ではなく、「骨で踏む」といった宮澤氏独特の言い回しが使われていたり、「脚を上げる」ことの重要性を説いていたりと、どちらかといえば感覚的な説明とも言えるかと思います。
しかし、自転車に乗る上で”感覚”というのは非常に重要で、常にいろいろなもの、ハンドルやサドル、ペダルから伝わってくる路面の状態とか、脚の状態とか…と会話しながら走る必要があると思っています。
トレーニング方法についても紹介されているのですが、まず何よりもトレーニングに目的意識を持つことの重要性が説かれています。
努力の人、宮澤崇史さんらしい内容だなぁと思いながら読ませていただきました。
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