【書籍】竹谷賢二『ロードバイクの作法 やってはいけない64の教え』を読みました

新刊 ロードバイク

竹谷賢二氏著の『ロードバイクの作法 やってはいけない64の教え』を読みました。

“やってはいけない64の教え”といっても、ああやってはいけない、こうやってはいけないということがつらつらと並んでいるわけではなく、「巷ではこう言われているけれども、こうすべきなんだよ」ということが書かれており、これまで目にしたハウツー本で伸び悩んでいる方などには、目から鱗の話が載っているかもしれません。

ただ、やってはいけないこととして「すぐに新たなトレーニングに飛びつくな」と書いてあるのに、この本の中に書いてある”新たなトレーニング”に飛びついてもいいのかなぁと思ってしまったりもするのですが(笑)

この本を読みだしてまずショックを受けたのが、

「きちんとスキルが備わっていれば、多少フィジカルに劣っていても、男性なら平均で時速35km、女性でも時速33kmで巡航することは難しくありません。」

という1文。

なんと35km/h巡行!

今の私からは全く想像もつかない世界です。

どれだけスキルの部分で損をしているのでしょう。

「すぐに新たなトレーニングに飛びつくな」と書かれてはいますが、この本で紹介されていたペダリングスキルの向上トレーニングを試してみることにしました。

これまで目にしたことのないアプローチなので、実践するには多少勇気が必要でしたが、35km/h巡行という言葉に惹かれて物は試しということで…

でも、上死点の12時から1時半の部分でペダルを動かせと書かれているんですよね…

12時というのは、読んで字のごとく”上死点”なんですよね。

つまり、ただ踏んでもクランクは回らない訳です。

ここでチェーンを引く感触を覚えろと書かれているのですが、ほぼ水平方向に力を加えないといけない上死点で力を加えるというのは、人間の身体の構造に合っているのかどうか…

1回転でのペダリングの効率化を狙っているようですが、力を加えやすいところで加えてやり、力を加えてはいけない方向には力を加えないというのが結果として効率的なのではないだろうかと思ったりしてしまいます。

他のパートでは膝下は脱力せよとも書かれていますが、矛盾しているような、していないような…(^^;

また、現在使用しているROTORのQ-Ringsの考え方とも合致しているのかよくわかりません…

ただ、実際に走っている時に、特に高速巡行時に12時からの踏み出しを意識してみると、確かに良く進むような気がするんですよね。

一方、そのせいかどうかは分かりませんが、膝が少し痛くなりました。

もう少し走ってみないと効果や、身体への影響は何とも言えないところですね。

まぁ、難しくは考えずに、もう少し実践してみてしっくりくるかどうか試してみたいと思います。

効果があればもうけもんって感じで♪

この本の残りの部分は特に目新しい部分は無かったり、ん?と首をひねる部分も若干あったり…

ペダリングの部分がこの本のハイライトだったように思いました。

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